雪解けを迎え、やってくるイヤなものが花粉です。
花粉症の方にとっては最悪なシーズンになるでしょう。花粉症であれば人間はマスクやメガネで防止できますが、車にとっても花粉は良くないのです。
エンジンの内部に侵入して壊れてしまう訳ではなく、車のボディーに影響を及ぼします
花粉が付いて黄色い斑点模様になっている車のボディーを見たことはありますか?洗車をしないで放置していると最悪は塗装が剥げてしまったり、ボディーにシミを作ってしまったりと車にとっては良くないです。

ペクチンで塗装が破壊される

花粉にはペクチンという成分が含まれており、花粉が雨で濡れると花粉の殻が溶けて中からペクチンが出てきます。
雨が上がりペクチンが日光で乾燥してしまうと塗装も一緒に収縮してしまうのでダメージを与えてしまうと言われています。
花粉が付いている時に雨が降って花粉が落ちるからラッキーだなんて思っていませんでしたか?見た目は黄色い斑点が消えたように見えますがペクチンは残っているのです。ペクチンは塗装の中へ浸透してシミの原因になることも知られています。そのままでは塗装が剥げたり、シミができたりしてしまいます。こうならないためにも早めの洗車を心がけましょう。

花粉のついたクルマの洗車の仕方

花粉のついたボディーを最初からスポンジやタオルで擦るのはNG。まずは水をかけてしっかりと花粉を落とします。そのあとボディーを洗っていかないと下手にキズを付けてしまうことになります。

オススメの方法は高圧洗浄機で車全体をスチーム洗浄することです。高圧機ならこすらずに水圧で確実に花粉を落とすことができます。家庭で洗車する場合にはホースの先端にガンを付けて、強めのシャワーで落としましょう。落としてからスポンジやカーシャンプーを使って洗車していきます。

シャンプーを使わず水とタオルだけで洗車する場合には、常に水を車にかけながらタオルで磨くと良いです。イメージとしてはボディーとタオルの間に常に水がいる状態です。磨くというよりはタオルを滑らせる感覚です。強い力で磨くのはNGです。

ここまでやっても落ちていない花粉に対しては、熱湯とタオルを使います。

ペクチンも熱によって分解されるので、しみになってしまったものは熱湯による洗車が効果的です。
熱湯と言っても70℃がベストです。100℃まで熱いと逆に塗装を痛めたり、部品を歪めてしまうので注意してください。70℃でも熱いので火傷に気を付けましょう。

まずタオルで花粉が落ちていない部分を覆います。そしてその上から熱湯をかけ、こびり付いた花粉を熱湯タオルで10分ほどパックします。
こびり付いて取れない花粉は熱で蒸らし柔らかくしてから、強い力で擦らないようにして落とします。これでも落ちないものは根気よく熱湯パックを繰り返すか、コンパウンドで磨きましょう。

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